消費税の表示について
2014年4月1日付けで消費税率が8%へと変更になります。
ここでちょっと消費税の計算方法や表示方法についてまとめておこうと思います。
1円未満の端数が発生した場合、
切り捨てにするのか切り上げにするのか四捨五入にするのか・・・
実は決まりはありません。
これがそもそも混乱の元なのですが。
消費税が導入された頃は、
『税抜価格で表示され、お金を払うときに消費税が加算される』
という方法が主流でした。
なので1円未満の端数は切り捨てられることがほとんどでした。
するとここで問題が起きてしまいます。
10円のものを1つ買うと、消費税分(5%の場合)0.5円は切り捨てられ、支払は10円です。
10円のものを2つ買うと、消費税分(5%の場合)1円となり、支払は21円です。
10円のものを1つずつ2回にわけて買えば10円の支払いを2回する、つまり支払は20円です。
おかしいですよね?
なので、2004年4月1日より総額表示が義務付けられました。
これにより今度は四捨五入が主流となってきました。
10円のものは、消費税分(5%)0.5円を四捨五入で11円。
28円のものは、消費税分(5%)1.4円を四捨五入で29円。
どちらも消費税分は1円で、各金額にての差分はほぼ相殺されます。
これで『税込29円』などという表示方法がほとんどとなり消費者も計算しやすくなりました。
ここへきて今度は消費税率の変更です。
『税込29円』のものが『税込30円』になるわけです。
そうなると値札の付け替えなどの負担も大きく、消費者の「値上げした?」という誤解もうまれかねないため、特別措置として外税表記が認められることになりました。
平成25年10月1日から平成29年3月31日までの間において、特別措置
「現に表示する価格が税込価格であると誤認されないための措置」を講じている場合に限り、税込価格を表示(総額表示)しなくてもよい。
これにより、
100円(税抜)
100円(本体価格)
100円+消費税
のような表示方法が可能になりました。
5%から8%に変わるときでも、これなら値札の付け替えはしなくても大丈夫です。
値上げと誤解されることもありません。
でもやはり消費者にとっては総支払額がわかりにくいため、
結局『総額表示』として値札などの変更をする店舗が多いようです。
もちろんサイト上の表記も全て変更するので、値札の付け替えと同じように私たちWeb担当者も対応に追われている最中です。
ただし問題は残ったままです。そう、1円未満の端数の問題。
どちらにしろ店舗ごとに処理は異なるということに変わりはありませんね。
消費税率の変更時期ついては次記事をご覧ください。
→消費税率の変更時期について
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